小説やドラマ、映画、時にはスポーツのレビューを書くつもりです
「鼓動-警察小説競作」(新潮文庫) 大沢在昌、今野敏、白川道、永瀬隼介、乃南アサ 著
最近、この本のようなオムニバス形式の本が好きで、新たなお気に入り作家を探して楽しんでいます。
警察小説の名手の共演となっています。私は大沢在昌と乃南アサは読んだことがありましたが、他の作家は初めてでした。長さにとても差があり、後に行くに従って長くなります。
「雷鳴」 大沢在昌
彼の代表作「新宿鮫」の鮫島が登場します。もともと朗読用に書いたもので、とても短くなっていますが、短い中でしっかりと展開があり、ラストも鮮やかで切れのある作品となっています。
最近、「アルバイト探偵」シリーズを読んで大沢在昌に失望感を覚えていたところだったので、やはり鮫を使えばいいものを書けるのだ、と見直しました。「新宿鮫」は第1作と最新作を「ほぼ日」で読んだだけなので、他の作品も読んでみようと思います。
「刑事調査官」 今野敏
ドラマ化もされている安積班シリーズで有名な今野敏の作品です。彼の作品は未読なので、この本と一緒に買った安積班シリーズ第1作を読んでみようと思います。
この話は中堅の刑事と新任の女性心理調査官を軸にベテラン刑事調査官が彼らをサポートしながら事件解決へと向かいます。この中堅の刑事は長いものに巻かれるタイプで捜査会議などでも思い切った発言をせずに無難に過ごしていました。しかし、今回の事件を通して刑事調査官に背中を押されながら一歩踏み出します。
一人の刑事の成長の物語です。
この話に続編があるか知りませんが、登場人物たちのその後が知りたいなぁ、と思います。
「誰がために」 白川道
少年犯罪の被害者の家族の物語です。こういった話はやるせなくなりますね。暴行、殺人、いったいどういう神経があれば、そんな残虐なことができるのか。私には全く理解ができません。
どうしたらなくせるんでしょうね。罪を犯す少年たちはこういう小説は読まないでしょうし。
厳罰化したからといって抑止力になるのでしょうか。人を殴る時に「これでこいつが死んでも懲役10年だからいいや」、とか「20年刑務所なんて嫌だから止めよう」なんて考える人がいるとは思えない。
私たちにできることは、周りにいる子ども達をやさしい子に育てること、そして子ども達が希望を失わないような社会にすることだと思います。そのためにも大人たちが生き生きと生活する姿を見せることが大事だと思います。
「ロシアン・トラップ」 永瀬隼介
悪徳警官もの、というらしいです。こういう警官が一人でもいたことがあるんですかね。
警官といえど同じ人間ですから、ずるい人弱い人、たくさんいるとは思いますけど。
淫行のニュースはしょっちゅう見ますしね。
警官の犯罪って年間どれくらいあるんでしょうね。
現実の警官には強くあってほしいものです。
主人公はしがない警官の妻なのですが、この人があまりにも場の流れに流されやすいのでなんとも感情移入できません。準主人公の日系ロシア人もスーパーマンだし。
私の好みではありませんでした。
「とどろきセブン」 乃南アサ
高木聖大シリーズの一編です。これは2作目に収録されているみたいです。
このシリーズも古本屋で見かけていましたが、音道貴子シリーズを先に読みたかったので未読です。
ご近所の老人プロ集団と関わるきっかけとなった話です。
新米警官の成長物語で、音道貴子に比べると話が軽いですね。もちろん事件には死人が出るのでそこは軽くないですけど。
老人との関わり方が宗田理の「ぼくら」シリーズを思い出させました。
主人公に関してはただのやんちゃな兄ちゃんではなく、ちょっと犯罪に対する感覚の鋭いようですね。
テレビドラマにしたらその瞬間がCGで描かれそうでした。
今後「とどろきセブン」のメンバーが活躍するのでしょうから、続編が読みたいですね。
作を重ねるごとにもっと特徴のある脇役が出てきて活躍しておもしろくなりそうな予感がプンプンします。
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